国からサポートが受けられる介護保険

若い世代には馴染みがない介護保険ですが、介護保険制度というものがどんなものかご存知でしょうか。介護保険は40歳になると加入し、亡くなるまで生涯納め続けていくことが基本です。対象となる年齢は、原則65歳以上です。介護や支援を受けなければならなくなった際に、お住まいの市町村に申請して介護認定を受ける必要があり、それによって国からのサポートを受けられます。

要介護度は、要支援1および2、要介護1から5の7つの段階に分かれていて、運動能力や認知能力、身の回りのことができるかなどによって決定されます。40歳から64歳までの方は、末期がんや関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症など認定された16種類の特別疾病によって、介護や支援が必要となった際にサポートを受けることができます。

要介護認定によって、要介護度ごとにさまざまな介護保険サービスを利用できるようになります。具体的な例としては、食事や排泄といった身体介助、部屋の掃除や見だしなみのほか、歩行や寝返りなどの援助、さらに介護用品のレンタルと介護医療費の控除が挙げられます。介護保険は要介護認定されたとはいえ、保険金が支払われるわけではないことを理解しておきましょう。

介護保険適用のサービスを利用するには、1割もしくは2割の自己負担が必要になります。また、介護保険サービスには禁止されているサービスもあるため、適用範囲外のサービスを受けるには全額自己負担となる介護保険外サービスを受けることになることも知っておきましょう。